武川芳弘著
うさお

うさおが未だゼネコンに居た時のこと、通産省の肝入りで「マルチ・メディアフォーラム
※」の委員会に属していました。「高度情報化プログラム」などを契機に、マルチメディア社会の実現と産業の発展を目的として産官学の意見交換の場として設立された組織です。
このフォーラムに、武川さんも入っていました。大手建設業から立川さんが入っており、新都市機能WGの主査を務めていました。
WG終了後、立川さんの呼びかけで、うさおと武川さんが異業種「おじさん会」に入り、お付き合いが継続していきます。
ちなみにこの「おじさん会」に、矢澤洋爾さんやTomy's Jr.さん、タツオトさんがいました。
武川さんは元TBSのメディア企画局にお勤めの方で、何度か会社の喫茶室でお茶をご馳走していただきました。当時、うさおは音響専門学校の非常勤講師をしており、ミキサーの卵たちにTBSの公開放送の収録現場を見学させて頂きました。特に武川さんからは収録の達人・椎木さんを紹介していただき、生徒たちにその凄技や心得を伝授してもらいました。
その武川さんが自家本「ただの独り言」を出版され送って頂きました。この時、うさおは令和7年7月に、二度目の十二指腸潰瘍を患い、近所の病院に15日間も入院していました。その病室にCaccoが本を持って来てくれたのです。
一日中寝ていてテレビも飽きて来た頃に、この本は救いの神様でした。もう、何回読んだでしょう。少なくとも4回以上は読んでいると思います。
特に共感したのは以下の項目でした。
●上野文化会館:
前川國男さん設計の上野文化会館は、コンクリート打ち放しの音楽ホールで大ホール、小ホールがあり、建築音響を志す者にはバイブルのような建物でした。音響設計は東京大学の石井聖光先生
1)です。惜しくも令和7年5月30日にご逝去されてしまいました。武川さんはここが大変気に入られようで学生の時からよく通われていたようです。音の響きや建築意匠が特に気に入られたと書かれています。うさおも同感です。
※お父様の伝手でご招待席で聞かれたようだ。ずるい。父上は日本コロンビアの制作ディレクター、満州映画協会の音楽監督、音楽之友社の編集長、ラジオ東京の音楽部長、上野学園大学教授、クラシック音楽評論家、ベートーベン研究家という経歴の人だそうです。
引用 ※
https://note.com/abcde_kimochi/n/nc3eb41d6b38e
●電車で座るところ:
電車の座席で座りたくない席について述べられています。大声で喋っている人や咳をしている人の近くはうさおも嫌です。車内放送が大きな音量の席も嫌いだと述べられていますが、時には小さすぎて聞こえない席も困ります。14項目の嫌な席を上げらていますが、うさおは鉄オタでは無いですが先頭車両(氏は事故に遭いそうで怖いとか)はワクワクします。
●かたくなな老人:
TBSにお勤めの時にロビーで老人から「筑紫哲也さんでしょ?」と問われ、何度違うと言っても老人は頑なに「哲也さんですよね?」と聞いてくる。確かに武川さんは筑紫哲也さんと風貌が似ていると感じていました。 うさおもそうですが、一遍、こうだと信じちゃうと固定観念になっちゃって、なかなかね、抜けないんですよね。
●居間のテレビで観る映画:
最近の放送技術が良くなって来ているせいか、音響も映画館並みに良くなっています。映画館ではダイナミックレンジ
2)が広い方が迫力が出ますが、テレビで映画を観ているといきなり大音量の効果音になることがあります。あれには吃驚して飛び上がり、特にお隣の家が近いので音漏れが気になります。
●アインシュタイン:
武川さんもピアノが凄い堪能で毎年のように、「音の個展」というピアノ演奏会を行われていました。カワイ・コンサートサロン「パウゼ」は、表参道の都会にあり横濱の田舎にいるうさおは「にぎやかだなあ」と気後れを感じていました。
引用 ※
https://kinoukyoukaze.seesaa.net/article/503249531.html
武川さんの母方のお祖父さんが、アインシュタインにバイオリンを送られた逸話が書かれています。バイオリンを送られたのは、日本を代表するバイオリンメーカー、鈴木バイオリン製造のお祖父さまだと思います。
引用 ※
https://note.com/abcde_kimochi/n/nc3eb41d6b38e 本文とはあまり関係がありませんが、今年の7月にうさおが門司港駅に行った時に、三井倶楽部でアインシュタインのサインを見ました。
●ステレオ:
うさおも中学生の時に兄に真空管ラジオとレコードプレイヤーを秋葉原で買って貰い、ステレオ音楽を堪能しました。古いラジオと新しいラジオの組み合わせだったので、音色は異なっていましたが、左右から音がするんですよ。凄かったなあ。トランスレスのラジオだったので、時たまシャーシに触るとびりびりと感電しましたね。
●銭湯の湯船の爺さん:
子供の時に銭湯に行くと、既にご老人が湯に入っており、あまり熱いので水でうめようとすると怒られました。地域に係わらずこのようなお爺さんは存在していましたね。うさおは激熱な湯は嫌いなので、今では良いお爺さんになっていると思います。
この本の発行年月日が、令和7年7月7日編集です。ゾロ目 かっぱぎ(揃目、総取り)の縁起のよさを狙われたかな。
注
1) 前川國男さんと石井聖光先生の音楽ホール設計コンビは、上野文化会館、神奈川県立音楽堂(木の仕上げのホール)、石垣市民会館などを手掛けました。後に石井先生とは、オーチャードホールや公害等調整委員会でご一緒させて頂きました。
注
2) ざっくりですが音のダイナミックレンジとは拡声装置・楽器の再現できる小さい音から大きい音までの再生幅のことです。
※JMF 新都市機能WGでうさおが提案した企画書、漫画ばかりのすかすか提案書じゃんないか。

マルチメディア研究会に提出した企画書
武川氏のメールから:
さて、「ただの独り言」は何度も読むものじゃありませんよ。
暇つぶしにサラッと目を通してもらえれば、とお送りしたものです。
5回も6回も読み直されることは想定してませんので、とても調子が狂います。
多分、いろいろなアラが見つかってしまったのでしょう。
でも、暇つぶしのお役には立てたようでよかったです。
実は、「ただの独り言」より前に自分史も完成してます。
「ただの独り言」より大きめのA5サイズで300ページのものです。
僕が60歳くらいの頃、2人の祖父がどんな人生だったのか殆ど知らないことに気がつきました。
その時、じゃあ僕は孫に「あれ」を残すことにしようと企画しました。
「あれ」とは、自分は生まれてから年々こんなことしてたよ、という本です。
僕はその年のトピックスをパソコンのデータベースに年末になると追加更新しているのですが、その毎年の中から1番面白そうなものを選びました。
いつになるか分からないけれど、孫に読んでもらう為にいくつか気をつけました。
・面白そうな題材、ヘーっと思われるような題材にする。
・威張らない、愚痴らない、自慢しない。
僕が1歳から79歳までの79個のエピソードが書かれています。
時代による生活の違いなども分かるように気を使いました。
全くプライベートな内容なので非公開本です。孫用に3部だけ作りました。
この中のエピソードの幾つかを「ただの独り言」にも使っています。
次はこれだというのが決まっているのでもうちょっとぼーっとしてから取り掛かる予定です。
※「次はこれだというのが決まっている」っていう題材は何なんだろう。武川さんはユニークな考え方をする方なのでとても気になる。自分史も頂きたい気持ちですが、お孫さん用に著わされた本なのに、ねえ~。他人がねえ~。
立川さんの読後感から
音の個展で、なぜMCであんな変(失礼!)な話題がでてくるのだろうと、
不思議に思っていました。
その理由がメモだったと判明しました。
同じ高齢者として合点のいく話題が沢山ありました。
気が付く、というのは人間の感性、知性、教養の基本ですね。
光文社新書に「違和感から始まる社会学」というのがあります。
違和感を無視しないで、じっくり見直していくことで、
人生の方向や質が変わるとあります。
武川さんは差し当たり、気付き/違和感の深掘り実践者です。
ただ中核部分の音楽関係が、「そういうもんかな」と感心するだけで、
共感できないのが残念です。
実は9月に感想を書こうと思っていましたが、そうそうと思い出すことが
沢山あって、そのままになってしまいました。スミマセン
いくつか書いてみます。
MC
さだまさしがコンサートで、軽妙な話で観客を沸かした後、
少しは歌いましょうと言うと、ファンの女性から曲はCDで聞くから
話を聞きたいと言われてギャフンとなったと話していました。(かなり脚色か)
でも、コンサートの演奏とMCのバランスは難しいものだと感じました。
高齢者体調
夜型の私が、夜8時に寝て朝3時に起きる生活に変わりました。
歳を取ると睡眠ホルモンの分泌が早くなるそうです。
おかげで朝3時の饒舌で豊かな時間を知りました。
歳を取るのも、悪いことばかりではないですね。
音楽と絵画
ロシアの抽象画家カンデンスキーは、色に音を感じ、音に色を感じる
「共感覚」というのを、持っていたそうです。
確かにリズミカルな抽象画が多い。五線譜のような模様もよく出てきます。
素晴らしい才能なのでしょうが、いつも色と音が頭の中を駆け巡っていたら
煩わしくないかな、と凡人は心配してしまいます。
芸術家の家系らしく、直系にピアニストがいて、ブーニンと同じく日本人と
結婚して、日本に住んでいるようです。
私は聴いたことはありません。
何故ロシアのピアニストは日本人と結婚するのでしょう。
映画とテレビ
黒澤明は「椿三十郎」、「用心棒」、「天国と地獄」
(3作1961~1963に制作)で、監督としての才能を使い切ってしまった
というのが私の考えです。この三作は何回見ても面白い。
リストに「眼下の敵」があるのに、「ナバロンの要塞」がない、おかしい。
「ゴッドファーザー」が見当たらない。
先日亡くなったジーンハックマンの「フレンチコネクション」も捨てがたい。
・・・等、等
何年か前「用心棒」のリメイク版がありました。脚本は同じです。
織田裕二が主演でしたが、あまりの大根役者振りにびっくりして、
最初だけで見るのを止めました。
先日、「8時だよ全員集合」のコントを、お笑いタレントがリメイクで
やっていました。全然つまらない。
ドリフの”健康な害毒”みたいな凄味がまるでない。
リメイクや続編は難しいようです。
電車のガタンゴトン
昔「コトラ」という小型無蓋貨車がありした。これは連結すると、
車輪の間隔と次の車両の車輪との間隔が同じになるのです。
つまり、全ての車輪の間隔がほぼ同じ。
つなぎ目を通ると、”トン、トン、トン、トン”とリズミカルな音がして、
楽しかったのを覚えています。
新幹線のポイントは、先端部だけでなく基軸部も動いて、隙間ができない構造な
ので、ガタンゴトンがありません。レールもロングレールで所謂つなぎ目なし。
でも眠たくなります。
TBS
上智大学だったので、TBS地下(違うビル?)のTOPSによく行きました。
打ち合わせ中の永六輔と遠藤泰子さん(多分)を見たことがあります。
最近赤坂には全然行っていません。変わったでしょうね。
長くなりました。このへんでやめときます。
武川さんのメモに色々刺激を受けました。
これからも時々読んで、「気づき」を引っ張りだすこととします。
ご本、ありがとうございました。
