82号の書感(うさお)
 
 

表紙
 済生会横浜市東部病院には、私たちやCaccoの母親も色々とお世話になった病院です。この病院の待合室に済生会の成り立ちが掲示されていました。
 「人が人を救う なでしこの花に込められた思い」という病院のスローガンから、なでしこの花を描きました。
 S君の歌は、「花の匂い」をテーマにしてみました。
 病院の医術方針に「施薬救療」という言葉が使われています。「いのち」に手をさし伸べ、医療、福祉で生活までも支えていくの意味だそうです。

私には蒼い海がある
 新入社員教育の時に、私の話に共鳴し友人になった人の母親の手記です。彼は研修寮の相部屋の人に頼んで、部屋を代わってもらい、うさおと夜を徹して話続けました。
 この本は絶版になり、彼がその後の記事を付け加えて再発行しました。彼は渋っていましたが、頼んで一冊分けてもらいました。中身は壮絶な物語です。
 彼はうさおが研究しているホール音響に興味を持ち、技術研究所に研修生として働き、建築音響が判る建築設計者になりました。たまたま彼の大学の先輩が、私たちのいっこ上に居ましたので、居心地は良かったと思います。

青森八食センター
 青森八食センターは地産のものを売っています。一般のお客さんも普通に買い物をしていました。
 設計部長から、八戸に行ったら八食センターに行くべきとサジェッションを貰いました。下戸なうさおは部署長会議後の懇親会に呼ばれません。それでも、この部長さんから貴重な情報を貰えます。八食センターの魅力は、一回や二回、行ったくらいじゃ判りません、奥が深いですよ。

青森酸ヶ湯
 大学生の時に酸ヶ湯に行ったことがあります。だだっ広い湯殿があり、木枠で仕切られた湯舟が奥の方から順に熱かったと記憶しています。一緒に入っていた男の人が背中一面、見事な紋々を背負っており、何か異様な緊張を強いられました。
※紋々:紋々(もんもん)は入れ墨や刺青を指す言葉で、倶利伽羅龍王の入れ墨を俱利伽羅紋々と言います。

青森立佞武多
 中学生の時に兄に連れられて北海道横断旅行に行ったことがあります。古潭村で熊が西瓜を食べていて、やけに可愛かったのを思い出します。今じゃ熊は怖いですけどね。
 帰りに青森に寄ってねぶたを見ました。「らっせい、らっせい、らっせいら!」の掛け声をねぶたが通ります。
 東北新幹線の業務で随分長く青森に行ったいたとき、ねぶたを格納しておく「ねぶたの里?」に行きました。ねぶたは横に広かった。
 それが五所川原に行ったら、縦にずんずら長い立佞武多でびっくりしました。三階建てのビルの高さの立佞武多が、そのビルから練りだしていくんですよ。圧巻で吃驚です。

青森の点景
 城ヶ倉大橋は何回も青森に行ってたくせに知りませんでした。観光で行ったことが無いからでしょうね。深い谷は吸い込まれそうで見入ってしまいます。
 津軽中里は小川三知のステンドグラスが無ければ、行くことが無かったかもしれません。有難いことに行くことが出来ました。「里のれすとらん」は駅前唯一の交流の場です。お買い物の店もありませんし、喫茶店もありません。皆さんここに集まっちゃいますね。
 十三湖は観光客が訪れるせいか、津軽中里とは比べようも無く町の建物が洗練されています。「はくちょう亭奈良屋」でシジミラーメンとかのシジミ料理を食べました。吉田松陰の碑も軽く扱っちゃいました。すいません。正確には「吉田松陰遊賞之碑」と言います。

スタンダードな日常から⑭
 お笑い好きという訳でもないんですが、学生の時は末廣亭に行ったことが数回ありますね。圓生、小さんが好きでした。特に圓生の江戸訛りが堪らんでしたね。一時は圓生の物まねをしようと練習したこともあります。旨くいきませんでしたけどね。
 辰巳芸者が自分のことを「おれ」、語尾に「ござんす」、「だわ」を付けたことは有名。江戸弁では「おれっち」、「ゆんべ」、「きびがわりい」、「ぞろっと」、「てやんでぇ」。「ありがたやまのかんがらす」は常套句としてありましたが「べらぼう」のように四六時中使わなかったようで、感謝を表すには「かっちけねえ」の方が多かったんじゃないかな。

広島の四季再発見③
 yukoさんの原爆ドームの記事を読んで、Caccoが門司港の帰りに広島に行こうかと提案してきます。嘘だあ、あらかじめ広島・阪神戦の切符を手に入れていたじゃないか。長崎も平和の像を見て来たし日本人として行っておかなきゃいけない。広島には大学時代の友人の実家があります。安佐郡(当時)のお寺さんで山の中でした。当時の夜は猪が牛耳っていましたが、今では熊が威張っているのでしょう。あの時は夜の散歩をよく出来たなあ。

点景 雅子
 クリスマスカードを貰いました。いつも思うのですが、雅子さんの手紙は絵画的センスの良さに溢れています。これはお母様の遺伝子だろうと思いますが、長い間のお母様の薫陶のお陰もありそうです。フジバカマを始めとする野の草木を水彩で描いた絵葉書は特に秀逸です。書かれた文言の意を解するには、うさおにもう少し別の素養が必要な気がします。

珈琲屋はじめ
 ご主人は大変な趣味人の様で、ご自身の感性で集めたものが棚に飾ってあります。また、お友達のジャンルも幅広いようで、お店の中に飾られていた栗田ちかさんのイラストは微笑ましいものでうさおの趣味にピッタリ。この絵が五枚も飾ってありました。週に数日しか開けていないのがもったいない気がします。

アストリッドとラファエル
 このドラマはミステリーですが、トリックを見破る努力なんてしなくても良いですよ。自閉症のアストリッドが異常な記憶力で謎を解いて行っちゃいますからね。とにかく見てみましょう。

霧笛楼
 霧笛楼はCaccoが韓国語教室の友人とランチを食べて、メインのコースを食べてみたいと思ったお店です。雰囲気は古き良き横濱の異国情緒あふれる感じで「悪くないねえ!」。店内の絵画や調度品、お皿などの什器にも、レトロ感を漂わせてます。お品書きも凝っているので持って帰ってきちゃいました。家で使うことは無いんですけどね。健さんのようにコレクターでも無いんですけどね。持ってきちゃうんですよ。

点景 ニシサン
 氏の自動車好きは筋金入りで、また運転が上手い。YAMAHAの「つま恋リゾート 彩の郷」のレーシングカートで競争をしたことがありましたが、コース取りが上手く瞬く間に追い越され、後は幾らアクセルを踏み込んでも差は広がるばかり。悔しいうさおはスピードを重視しない四駆に舵を切ったのでした。

YY cafe
 ここもオーナーさんの趣味で開いている喫茶店です。普通の仕舞屋なので気づかないで通り過ぎちゃいます。辛うじて置き看板に気づけば、喫茶店に入ることが出来ます。外国の喫茶店にも足繁く通ったんだろうな。うさおは語学不堪能だから一人じゃ外国のお店に入らないよ。

電子焼き林檎
 林檎が少し老けてきて表面の艶が無くなってきたときに、電子焼き林檎にすると美味しいぞ。レンジでチン後に、あ~ら不思議、溢れんばかりの蜜が発生して美味しいたらないの。

cafe nanoka
 大口商店街もシャッターが閉まった店が多くなりました。コロナのお陰で消えていった喫茶店が復活してきたようで、新しいお店が出来てきています。もともと大口商店街は高齢者が対象の街とも言えます。が、ここは若い人を対象にしたお店の様でレイアウトが今風です。残念なことに私達より先に入っていたお客さんは「じじ」、「ばば」でしたね。

Bacca Grande
 このお店も若い世代向きで、私たちは少し場違い。ピザも大きいし、パスタも量がある。マスターはベイスターズのファンであるらしい。阪神の缶が一番上に乗っているので、これこれと言いながらCaccoが写真を撮っていました。

千の織り④
 TICAさんのビーズの集大成が、ここ山手234番館での個展です。あの有名な「えの木てい」の隣の家です。対面にエリスマン邸もあり、古き良き時代を色濃く残している西洋館です。お洒落な人ばっかり来ますよ。米津玄師(ハチ)のコーナーを作る処がTICAさんぽい。


2025年6月発行 (多分ね)
発行人 読書を楽しむ会
表紙 cacco
製作 M“s factory